7-1. 運送・物流事業者の事例
① A社(三重県/引越・運送)― 高卒採用を10年以上継続
| 項目 | 内容 |
|---|
| 実施年 | 2023年度(令和5年)/高卒採用の取組は10年以上継続 |
| 対象 | 三重県立石薬師高等学校 2学年 5名 |
| 期間 | 令和5年7月25日(火)〜29日(土)のうち3日間 |
| 内容 | 引越しの梱包作業、トラック点検・操作、荷物積込み体験 |
| 成果(同社公表) | 新卒者在籍率28.2%/20代在籍率61.2%/30代までで82.8%。10年以上ほぼ毎年高卒採用を継続 |
| 生徒の反応 | 「運送業は目立たない仕事だが世の中に必要な大切な仕事」との感想が示され、ドライバー志望が深まったと記述 |
| 工夫点 | 22校の高校に求人票を掲示し高校生向けチラシを配布/地元高校教職員への月次メールマガジン配信/トラックのカラーリング・ロゴ・制服デザインの刷新/デザインオフィス風の新社屋/オリジナルスタンプ/SNS発信 |
注目点インターンシップ単体ではなく、求人票の露出 → 教員との継続接点 → デザイン刷新によるイメージ形成 → インターンシップという一連の設計になっている点。同校のインターンシップには全45社が参加し、運送・物流関連では同社5名のほか、フレッシュ物流5名、ベストロジ三重2名、四日市物流サービス3名、ワイケイ物流サービス1名、トランスシティロジワークス三重2名(計18名)を受け入れています。
② F社(三重県)― 保護者・教員込みの中学校社会学習で入社2名
| 項目 | 内容 |
|---|
| 実施年 | 平成29年11月から4年間継続 |
| 対象 | 伊賀市立城東中学校 生徒120名+父兄40名+教員 |
| 内容 | 講義テーマ「運送会社は安全に取り組み人を育てる」。生徒向けに「自由とわがままの違い」「目のつけどころを変えよう」など4つの提言。父兄向けには車両の安全技術・労務環境改善・安全の取組を説明し、職場見学も実施 |
| 成果 | 社会学習に参加した生徒2名が高校卒業後に同社へ入社。地元高校からの求人応募も増加 |
注目点中学生への働きかけが、3〜4年後に高卒入社という形で回収された、数少ない追跡可能な事例。保護者を同席させた設計が効いています。
③ O社(三重県/従業員64名)― 20代採用7/10名、退職者ゼロ
| 項目 | 内容 |
|---|
| 実施 | 毎年実施(令和2年度は新型コロナで中止) |
| 対象・人数 | 地元高校 複数校の高校生/毎年3名程度 |
| 内容 | 高校生インターンシップに加え、リフト・玉掛け・大型/中型免許の資格取得支援(三重県トラック協会の助成金を活用)、AT車の導入(保有の20%) |
| 成果 | 令和元〜2年のドライバー職採用10名中7名が20代、入社後の退職者ゼロ。女性ドライバー7名、女性比率64名中24名、育休取得率100%(6名中6名)、「えるぼし2つ星」認定 |
注目点インターンシップと免許取得支援・AT車導入・両立支援がパッケージになっている。F11(免許・体力の不安)に構造的に手当てした形。
④ E社 物流センター(東京都)― 参加者全員が「大変満足」
| 項目 | 内容 |
|---|
| 実施日 | 2025年11月11日(1日) |
| 対象 | 福岡県立京都(みやこ)高等学校 生徒10名 |
| 内容 | 業界・会社説明(動画・スライド)/製函機見学/倉庫レイアウト・保管方法見学/食品(チョコレート)検品工程/ホームでのデバン作業見学/天井クレーン荷役見学/トラック・フォークリフト乗車体験 |
| 成果 | 事後アンケートで参加者全員が「大変満足」。「物流業界のイメージが良い方向に変わった」「物流で働くことに興味を持った」がそれぞれ10名中9名 |
| 工夫点 | 「見る・聞く・乗ってみる」を核に、各現場担当者と連携して作り込んだ |
注目点1日でもここまでの満足度を出せるという実証。天井クレーンやフォークリフトは「乗車体験・見学」に留め、危険業務は体験させない設計になっています。
⑤ Q社(東京都港区)― 物流シミュレーションとKJ法
| 年 | 対象 | 内容 |
|---|
| 2015年 | 高校生5名(男子2・女子3)/3日間 | 物流シミュレーション(原材料調達→製造→出荷→販売)、日の出倉庫見学、ピッキング・梱包(最も人気)、事務所での電話対応体験、最終日にKJ法で「これからの物流」を整理しグループ発表 |
| 2017年 | 私立青稜高校 女子生徒1名 | オリエンテーション、「運送とは」座学、トラック乗車体験、臨港営業所・袖ヶ浦営業所(石こうボード再生工場、本船接岸)・芝浦ふ頭の見学、羽田クロノゲートでの物流シミュレーションゲーム、流通加工体験、港湾荷役見学、事務所業務体験、危険予知トレーニング |
生徒の反応ハンディターミナルやリーチフォークに「興味津々」、トラック乗車後は「楽しかったぁ!」と満面の笑み。参加生徒はAO入試の小論文・面接で活用予定と回答。
企業側の気づき:「物流業界って、たいへんそうだな…」という一般的認識を覆す必要があるとの認識。従来の「社会人とは」という研修を廃止し、物流業界の魅力に特化した内容に組み替えた点が特徴。
⑥ K社グループ(石川県能美市)― 現場+IT・広報の二層構成
| 項目 | 内容 |
|---|
| 実施日 | 2026年5月12〜13日(2日間) |
| 対象 | 根上中学校 2名 |
| 1日目 | 洗車、トラック助手席への同乗、学校周辺・能美市内のルート観察 |
| 2日目 | グループ会社と連携した「IT・広報」研修(情報セキュリティ、SNS運用アイデアの立案、現役ドライバーへのインタビュー) |
注目点たった2名・2日間でも、現場職とホワイトカラー職の両方を見せる設計が可能であることを示す事例。
⑦ J社(広島市/食品物流)― 地元定着を明示的な軸に
| 項目 | 内容 |
|---|
| 実施日 | 2026年7月23日 |
| 対象 | 広島県内の高校生4人+卒業生2人+引率教員1人(計7名) |
| 内容 | 冷蔵5℃・冷凍−30℃エリアの倉庫見学/「冷凍バナナで釘を打つ」パフォーマンス/賞味期限シール貼付作業/冷凍・冷蔵配送車両への乗車体験/運転席体験/先輩社員への質問コーナー |
| 工夫点 | 広島県の課題「若年層の県外流出」を明示的な背景に据え、地元就職の選択肢として訴求 |
⑧ M社(大阪府)― ドローンで「次世代物流」を見せる
| 項目 | 内容 |
|---|
| 実施日 | 2026年7月9日(「スクールキャラバン」開始) |
| 対象 | 早稲田大阪学園向陽台高等学校 |
| 内容 | 現役ドライバーによる座学/3t冷凍車への乗車体験+冷凍庫内の温度体感/ドローンの講義・操縦体験 |
| 成果 | 約7割の生徒が「将来の仕事の候補にしたい」と回答。「物流が身近に感じられた」「体験が楽しかった」 |
| 課題(報道に明記) | 一方で「交通事故への不安」「体力面での懸念」も表出 |
注目点成果と同時に残る不安が明記されている稀な事例。F11への手当ての必要性を示しています。
⑨ D社(埼玉県羽生市)― 県事業への相乗り
| 項目 | 内容 |
|---|
| 実施 | 2024年8月5〜8日のうち3日目(埼玉県「多様な働き方体験ツアー」認定企業6社を訪問する形式) |
| 対象 | 高校生 |
| 内容 | 羽生センター紹介/トラックドライビングシミュレーター体験/フォークリフト運転の実演観察/質疑応答 |
| 参加者の声 | 「荷物運搬の9割がトラック」という学び、「将来考えていない職業に触れられた」 |
注目点フォークリフトを「実演観察」に留めている点が、年少者規制との整合という観点で参考になります。
⑩ R社/S社/T社/U社グループ
| 企業 | 内容 |
|---|
| R社 | 2025年度、高校生のインターンシップ実習を受入れ |
| S社(京都市) | 「次世代育成活動」の一環としてインターンシップを随時受け入れ。企画考案・マーケティング・社内提案・営業・実行をトータルで体験できるプログラム |
| T社(兵庫県西宮市) | 2020年冬、大学生向け1day。大型トラックへの同乗(安全機能・車両知識の説明)、業務体験、座談会。少人数制で「参加した学生1人1人にしっかりと向き合う」ことを強み・コンセプトに |
| U社グループ(大阪府) | 2025年度、関西外国語大学2年・羽衣国際大学3年を7日間(うち各営業所実習3日間)受入れ。現場見学、倉庫内の仕分け・検品・梱包、自動倉庫見学、トラックへの積み込み補助、各営業所管理者との面談 |
⑪ P社 ― 産学連携アクティブラーニングで応募が年10名に
| 項目 | 内容 |
|---|
| 実施年 | 2017年 |
| 連携先 | 東海大学 |
| 内容 | 新たなビジネスモデルを検討するアクティブラーニング。学生は経営学の実践的学習、企業側は経営戦略と人材確保策の検討 |
| 成果 | 自社パンフレットの製作とHPリニューアルを実現し、その後採用応募が年間10名程度に増加 |
注目点インターンシップを「採用の場」ではなく「採用ツールを学生に作ってもらう場」として使った逆転の発想。中小事業者にとって費用対効果が高い型です。
⑫ V社 ― 海外大学生の1年間インターンシップ
| 項目 | 内容 |
|---|
| 実施 | 2022年〜2026年(第1〜7期)。第7期6人(2026年7月7日)、第5期6人(2025年7月15日)、2022年からの累計40人 |
| 対象 | ベトナム・水利大学 物流学科3年生 |
| 期間 | 1年間(埼玉物流センターに配属) |
| 内容 | フローズン・チルド物流の現場実習、座学による日本の物流基礎教育、日本語習得、日本の文化・社会体験 |
| 工夫点 | 2020年に人材仲介会社と合弁でハノイに現地法人を設立し、送り出し側から一貫して育成。学生は帰国・卒業後、特定技能制度で再入国してドライバーとして活躍する道筋 |
注目点2024年に特定技能の分野に自動車運送業(トラック運転者)が追加されたことを踏まえた設計。インターンシップ=新卒採用の前工程という枠を超えた活用例です。
⑬ 国土交通省「人材確保・育成等に向けた好事例集」掲載企業(抜粋)
| 企業 | 取組内容 |
|---|
| H社(北海道石狩市/従業員67名・車両51両) | 小学生対象「はたらく車」体験会を教育委員会・北海道運輸局と共同で父兄参観日に開催。ハローワーク「企業見学バスツアー」に協力。中高生向け座学授業を計画。「会社からの押し付けでは効果が見られず」という課題も記載 |
| C社(東京都東久留米市/従業員600名・車両120両) | 工業高校で出前授業/若手社員中心の「高卒採用プロジェクト」発足/高校新卒と大学新卒で採用活動を分離/学校説明会にOB職員を同行/「トラック体験会」(衝突体験、子ども安全免許証発行、試乗体験、保冷車体験、交通安全教室)を近隣住民向けにも実施 |
| L社(大阪市/従業員450名・車両178両) | 12年前から毎年高校生新卒者を採用。入社後2年間は倉庫作業員として物の流れを学び、その後内勤やドライバーへ。大学合同説明会・職場見学会・インターンシップを実施。360°体験VRムービー、ドローン撮影の採用ムービー |
| G社(静岡県浜松市/従業員48名・車両35両) | 経験者優遇から新卒採用へ方針転換。新卒採用時に親や先生との面談を実施、HPに「ご家族の皆様へ」、社長ブログを2013年から継続。浜松市「未来学校」への参画 |
| W社 | ペーパードライバーもステップアップ前提で受け入れ。1年継続で5年後に9割残留 |
| X社 | 高校新卒ドライバー募集を開始。準中型免許に対応した仕事の創出を検討、大型免許取得支援制度を2017年に新設 |
| B社(愛知県) | 地元5校の工業高校に面談機会を設け会社資料を持参。社員の出身校の教師に働きかけドライバー希望生徒の推薦を依頼。荷主の作業場で梱包・積込みをしながら仕事を覚えてもらう。「すぐにトラック乗務できなくとも、早くから新卒者・若年層を確保できることは大きい」 |
7-2. トラック協会・業界団体の事例
① 静岡県トラック協会「物流の職場体験セミナー」― 定量評価の教科書
| 項目 | 内容 |
|---|
| 開始年 | 平成28年度(2016年度)。2020年度は新型コロナで中止 |
| 対象 | 大学生、高校生、高等専修学校生、専門学校生(留学生含む)、短大生 |
| 2019年の実施 | 第1回 10/5 会員事業者(富士市)/第2回 10/26 会員事業者(富士市)/第3回 11/16 会員事業者(静岡市清水区) |
| 参加者 | 合計104名(第1回9名=大学生/第2回40名=高校生3・高等専修19・専門13〈留学生7含む〉・短大1・大学3・大卒1/第3回55名=大学生3・高等専修15・専門37〈留学生24含む〉)。男性89名(86%)/女性15名(14%) |
| アンケート結果(n=104) | 参加後に物流への興味が湧いた 93件(90%)/また参加したい 91件(87%)/業界に就職したい 33件(32%)(いいえ56件・未回答15件)/事前学習の経験あり 10件(10%) |
| 就職時の重視項目 | 仕事の内容60件/人間関係48件/給料44件/やりがい39件/職種30件(最優先項目の第1位は「人間関係」20件) |
| 高評価だった内容 | 「トラックの乗車体験」「マイナス50度の冷凍倉庫体験」など実践的学習、スタッフの親切丁寧な対応 |
| 「就職しない」理由 | 運転免許の未取得・運転への不安、肉体労働の負担、他職種志望(整備士・教育等)、既に内定先が決定。「朝が早い」「寒冷環境での作業」 |
| 改善要望 | 「トラックの乗車体験をもう少ししたかった」 |
注目点アンケート設計そのものが参考になります。「興味」「再参加」「就職希望」を分けて測り、就職しない理由まで取っている。自社の効果測定に流用できる設問構成です(第8章)。
② 滋賀県トラック協会「物流出前授業」― 延べ21校・2,608名
| 項目 | 内容 |
|---|
| 開始年 | 平成27年度(2015年度)から。平成30年度で4年目 |
| 位置づけ | 滋賀県「滋賀にキラリ輝く七つ星事業」の「トラック業界の関心を高めるキャリア教育」 |
| 累計 | 延べ21校・2,608名(平成27年度〜30年度) |
| 平成30年度の内訳 | 八日市南高校(6/29、3年生の運輸業界就職希望者)/長浜北星高校(7/13、1年生200名)/愛知高校(12/13、2部制・計4名。生徒が自ら興味ある業界の説明を聞きに行く形式)/甲南高校(12/14、2年生105名)/石部高校(H31.2/14、2年生就職希望者51名) |
| 内容 | 会長挨拶に始まり、支部長・経営支援委員が講師。映像を交えた業界説明。長浜北星高校では会員事業者の若手従業員が自らの体験談を発表 |
| 生徒の声 | 「ナンバープレートの色の違いは今まで知らなかった」「滋賀県では運送会社の数はコンビニの店舗数よりも多くて驚いた」「ドライバーの父親を誇りに思う」「将来の仕事の選択肢の1つとなった」「かっこ良いドライバーに憧れる、私もドライバーになりたい」 |
③ 岩手県トラック協会 ― 高校で大型車を持ち込み、大学ではグループワーク
| 対象 | 内容 |
|---|
| 宮古商工高校(令和2年10月29日) | 商業科・流通経済科の2学年68名。高校生対象は初の試み。大型車2台を持込み乗車体験・死角体験・日常点検体験。DVD「災害物流への挑戦〜岩手県トラック協会の事例〜」視聴。8グループで意見交換(「実車体験をした感想」「トラックのイメージについて」)。岩手県教育委員会「いわての復興教育推進事業」の一環 |
| 宮古商工高校(令和3年10月27日) | 総合ビジネス科・流通ビジネス科・情報ビジネス科の2学年107名。大型車3台持込、12グループで意見交換 |
| 岩手県立大学(令和3年7月1日/5年目) | 総合政策学部。「トラック輸送の現状と課題」講話+「運送会社の経営陣となり自社をPRしよう」テーマで4班グループ討議。労働環境に係る自社のストロングポイントをどこに設定するかで若年層の興味を惹けるかを検討 |
| 岩手県立大学(令和2年8月6日) | 「withコロナ〜物流を止めないための具体策とは〜」で4グループワーク |
| 特筆すべき成果 | 授業を受けた一部の学生が「トラックの日」イベントでアトラクションブースを企画・運営(業界との継続的関わりへ発展) |
④ 神奈川県トラック協会 ― 定時制を分けて開催
- 平成26年度より「物流出前授業」を実施。
- 平成28年の実績:第1回 6/3 藤沢工科高等学校/第2回 7/21 神奈川工業高等学校 全日制/第3回 7/21 同 定時制(同一校で全日制と定時制を分けて開催)
- 内容:トラック運送業界の説明、トラック試乗体験
- 併行施策:人材確保研修会(参加101名)、神奈川労働局・ハローワークと連携した合同就職面接会4回、準中型免許制度のリーフレットを高校生に配布、神奈川県指定自動車教習所協会と連携した「トラック協会キャンペーン」(大型免許の優先予約)
- 2024年9月には、若手ドライバー確保のためトラックの魅力を紹介する冊子「トラマガ。」を作成し、県内の自動車教習所21か所で1万6,000部超を配布
⑤ 秋田県トラック協会 青年部会「社会科物流交流授業」― 10年で95校
- 平成11年(1999年)に1校から開始し、平成21年(2009年)までに延べ95校で実施
- 対象:小学校5年生(社会科で学習する「物流」に対応)
- 内容:青年部会員が実物の車両とともに小学校を訪問し、専門的見地から授業
- 学習指導要領の単元に直結させることで、学校側が受け入れやすい設計になっている
⑥ 福井県トラック協会「物流体感!2019オープンカンパニー」― 課題も明記された事例
| 項目 | 内容 |
|---|
| 実施日 | 令和元年7月24日(水)、福井市内 |
| 対象 | 高校生および父兄 |
| 参加者 | 高校生18名(福井県下8校から) |
| 構成 | 第1部=青年部とよしもと芸人によるトークセッション/第2部=仕分け作業・構内作業の見学と体験/第3部=会員事業者3社の自社PR/第4部=準中型・中型・大型の車輌展示、大型トラック乗車体験、フォークリフト実演見学 |
| 成果 | 「就職活動に向けて選択肢が増えた」との声。TVニュース・新聞報道により業界イメージを広く発信 |
| 課題(資料に明記) | 参加者の拡大と効果的な募集方法の工夫が必要 |
⑦ 大阪府トラック協会 ― 高校の授業カリキュラムに組み込む
- 令和3年度より、地域の高等学校の授業カリキュラムで物流に関する授業を実施。トラック運送業界の現状とエッセンシャルワーカーとしての使命を説明し、運送会社の人事担当者が魅力・やりがいを紹介
- 令和3年度人材確保対策事業:小学生向け「かっこいいトラック」下敷き(表=トラック、裏=トラックの種類と安全装置)を作成し、こども食堂・小学校へ寄贈
- 中学生・高校生向け「パラパラ漫画アニメーション動画」、Instagram/X/TikTok/YouTubeでの発信
- 2016年時点の計画として、中学校への出前講座、物流施設の見学、物流事業者での職場体験を予定
⑧ 石川県トラック協会 ― 交通安全運動に相乗り
- 物流出前講座:秋の全国交通安全運動にあわせて地域の高校で実施。トラック乗車・死角検証を通じ自転車や歩行者の危険ポイントを説明しつつ、展示車両見学とWeb動画で業界紹介
- 高校生による大型トラック体験乗車と感想発表会:夏の交通安全県民運動にあわせて実施。乗車体験、展示トラック見学、ハンドル操作シミュレーション体験、新社会人が入社のきっかけや仕事のやりがいを説明
- 県内大学の実践型人材育成プロジェクトに講師として参加し、若年層採用促進の施策立案に9班編成で取組み
⑨ 札幌地区トラック協会「トラックのがっこう」― 商業施設で「時間割」形式
| 項目 | 内容 |
|---|
| 会場 | 大型商業施設(札幌市清田区) |
| 実施 | 2024年9月29日、2025年9月28日(日)10:00〜17:00 |
| 対象 | 親子(子どもから大人まで)、入場無料 |
| 構成(「学校の時間割」に見立て) | 社会=トラックドライバー職業体験・乗車体験・クレーン付きトラック体験・冷凍車荷台体験/国語=アナウンサーによる絵本授業/体育=キッズダンス/音楽=吹奏楽部の生演奏/道徳=警察による交通安全授業・パトカー展示/探求=高校生ビジネスプランコンテスト/給食=キッチンカー |
注目点商業施設という「学校でも会社でもない場所」で、保護者ごと巻き込む設計。
⑩ その他の協会事例
| 協会 | 内容 |
|---|
| 栃木県ト協 | 平成28年12月から県内高校生向け「物流出前事業」。DVDを用いた講義+トラック試乗体験 |
| 高知県ト協 | 平成27年度より、県内の高校生にデザインを募集して業界PRクリアファイルを作成し県下の高校2年生に配布。平成28年度より物流企業説明会。平成27年度からは運輸支局とともに県下の高校訪問 |
| 福岡県ト協 | 会員事業者が実物のトラックで小学校を訪問する「社会科物流交流授業」。小学生エコ絵画コンクール(令和7年度で第22回) |
| 熊本県ト協 | 平成27年度から「運輸・物流産業企業合同説明会」。令和6年度は松橋会場33名・熊本会場88名、2会場合計約30社が出展。無料適性診断コーナー、キャリアカウンセラーによる就職相談コーナーを併設 |
| 近畿トラック協会 | 中学生・高校生・大学生向けに、SNS上で漫画を活用したWeb広告を掲載 |
⑪ 日本物流団体連合会(物流連)「物流業界インターンシップ」
| 項目 | 内容 |
|---|
| 第1回 | 平成26年度(2014年度) |
| 2015年度 | 9月7日〜11日の5日間、学生200人。初日に物流業の社会的役割を学び、大手物流事業者を含む24社による業界研究セミナー。8〜10日の3日間で各企業を訪問し物流現場を体験。最終日にグループワークと発表会、若手社員40人との交流 |
| 2016年度(第3回) | 昨年の222人を上回る約300人(大学3年生中心)が参加 |
| 成果 | 平成26年度の第1回インターンシップ・第1回業界研究セミナー参加学生の約30%が参加企業の採用選考に臨んだ。企業ブースを訪問した学生の65%が採用選考に応募してきた企業もあった。第2回業界研究セミナー(2016年1月)では回答した94%の学生(588人)が「物流業界への興味が上がった」と回答 |
| 学生からの提言 | 「業界のイメージ向上には、もっと若い人が現場に行く機会を増やさないといけない」 |
関連事業物流連は「物流見学ネットワーク」(全国約70施設以上が登録。申込は学校の先生・教育関係者からのみ)と「物流学習(職場体験学習)」(小中高生を事務所で受入れ)も運営しています。
7-3. 学校・自治体・運輸局が関与した事例
| 事例 | 内容 |
|---|
| 四国運輸局・香川県ト協・JAF香川支部「トラックを使った体験授業」 | 2000年から3団体連携。2025年度までに延べ123校。内容=トラックの内輪差実験、停止距離実験、トラックとの綱引き体験、環境への取組説明、死角体験、シートベルト体験車。2026年度は特別支援学校も対象 |
| 豊田市「高校生版アプレンティスシップ」(受入れ:市内のフォークリフト事業者) | 2026年3月16日開始(豊田市初)。豊田西高等学校 定時制3名。有償勤務・週3回・1回7時間程度。フォークリフトの点検・修理補助作業。フォークリフト運転資格、玉がけ資格、振動工具資格等を順次取得する育成計画。豊田市産業人材活躍課と一般社団法人アスバシがコーディネート |
| 埼玉県「多様な働き方体験ツアー」 | 2024年8月5〜8日。高校生などが認定企業6社を訪問(3日目に運送・倉庫業のD社) |
| 関東運輸局 埼玉運輸支局 | 令和7年2月5日、トラックメーカーの体験施設(上尾市)で、県内駐屯地・基地の退職予定自衛官向けに「大型トラック運転体験会&業界・企業説明会」 |
| 福岡労働局・久留米ハローワーク「トラックのお仕事セミナー」 | 令和6年2月27日。共催=九州運輸局・福岡運輸支局、協力=福岡県ト協。オンライン含め42名の求職者が参加 |
| 千葉モードビジネス専門学校 ロジスティクスマネジメント科 デュアルコース | 2024年4月開設(旧「物流ビジネス科」から科名変更と同時)。学びながら働くデュアルシステム型。高校生、既卒者、就労時間に制限のない外国籍の方が対象 |
| JILS 産学連携情報交流会(2026年3月10日) | 企業約60名、大学9校16名が参加。東京海洋大学(日本初の物流専門学科・1978年設置)の物流業への就職率は2013年44.7%→2020年21%に低下。早稲田大学 経営システム工学科では学部卒の物流業就職8.6%(IT系17.1%)、修士で物流業11.9%。「物流DXにより学生がキャリアパスを描けることが必要」と指摘 |
| 倉庫事業者(東京都) | 2025年(前年に続き2年目)、中学生3校計47名を受入れ。倉庫業の概要と物流業界の社会的役割、自社の歴史と事業内容、本店1Fの歴史展示ギャラリー見学。探究学習の受け皿として設計 |
| 物流施設の運営会社(千葉県流山市) | 2019年11月13〜15日(3日間)、千葉県立流山北高等学校(地域連携アクティブスクール指定校)2名。商品の検品・梱包・ピッキング等の出庫業務 |
| 運送事業者(沖縄県) | 2024年7月、高校生を3日間受入れ。実際に使用される伝票を用いた商品の仕分けから出荷までの一連の流れ。参加者の声「始める前は不安だったけど、実際にやってみると難しくなかった」 |